間違い電話

よく、TVの生放送で視聴者の意見を電話で募集し、係の電話番号を表示した後、「間違い電話は他のお宅のご迷惑となりますので、番号はくれぐれもお間違えのないように」と念を押している場面に遭遇する。先日、某ニュース番組で、視聴者の意見を募集していた際、アナウンサーが「間違い電話が多くなっています。番号はお間違いなく」と言っていたのにヒントを得、指南役草場氏は大急ぎでその番組に電話をした。かけ直すこと6回でようやく係とつながり、以下は草場氏とテレビ局との会話。
「はい、テレビ○日、ニュース・○テーションです」
「山田サンのお宅ですね?」
{いえ、こちらは
テレビ○日のニュース・○テーションです」
「そんなはずはない、山田サンのお宅でしょ」
「違います、今、ニュース・○テーションの本番中でして・・・」
(このやりとりを数回くり返した後、草場氏はあっさり折れ)
「すみません、こちらの間違いでした。でも、こういう電話って多いんでしょ、だって、さっきアナウンサーが言ってましたよ、間違い電話が多いって」
−草場氏は、ここで相手が笑い出すだろうと期待したが、さにあらず、向こうは怒り出してしまった。そりゃ、怒って当然。向こうは忙しいんだから。しかし、TV局の方も、普段は一般家庭が同じような迷惑をこうむっているのだから、これで釣り合いがとれるくらいに思って、謙虚に受け止めてくれれば・・・。


(1988年10月「ホイチョイ・プロ『イタズラの天才の息子』より抜粋)