貯金箱のパラドックス

まず、イタズラ者は、ファンシー・ショップで、なるべく簡単に割ることのできそうな瀬戸物の貯金箱を見つけ出し、その貯金箱に、貯金箱自体の値段と同じ金額の小銭を投入して、レジに持っていく。レジのコが、貯金箱の値段を見て、例えば「900円です」と言ったら、イタズラ者はやおら懐から金槌を取り出し、その貯金箱を割る。中からは900円きっかりのお金が出てくるから、イタズラ者は「じゃ、これ、900円」と言い、なにごともなかったように立ち去る。指南役では、このイタズラを「貯金箱のパラドックス」と呼び、すでに5軒の店で実行済み。次に狙われるのは、アナタの店かも・・・。


(1989年1月「ホイチョイ・プロ『イタズラの天才の息子』より抜粋)